OCF検定

よくある質問

(2009/06/30)

 * その他ご不明な点は、メールにてお問い合わせください


Q1. OCF検定とはどういうものですか。

OCF検定には「SXF検定」と「J-LandXML検定」の2つの検定があります。「SXF検定」は国交省が2次元図面データ交換標準としているSXFファイル(拡張子はP21とSFC)の交換検定を行います。CADデータはソフトメーカーによりデータ形式が異なり、同じCADでないと読むことができません。そこで国交省は、SXF仕様というCAD図面の電子納品用の共通フォーマットを策定しました。SXF検定は、それぞれのCADソフトが備えるSXFファイル入出力を客観的に検証し、認証に関わる情報を公開することで、一般のCADユーザーの方にソフト選定のための判断材料を提供することを目的としています。「J-LandXML検定」はBIM/CIMで交換される3次元CADデータのうち、主に「線形データ」や「地形データ」等を交換する為のCADフォーマットとして利用されているLandXMLファイルのデータ交換検証を行っており、国総研が定めた「LandXML1.2に準じた3次元設計データ交換標準(案) - 略称:J-LandXML」への準拠を検定します。
 ⇒OCF検定制度の概要のページ


Q2. OCF検定は誰が受けるのですか。

CADソフトの開発メーカー又は販売を担当する会社が、製品ごとに受検申請します。


Q3. OCF検定を受けるメリットとは何ですか。

異なるソフト間のデータ交換において、それぞれの仕様解釈の相違をなくし、問題のない交換や納品を実現することは容易ではありません。共通の基準による、第三者の、中立でかつ厳正なチェックに合格することで、SXFへの準拠性が保証されます。


Q4. OCFの定める基準とはどういうもので、なぜ必要なのでしょうか。

主に、SXF仕様やJ-LandXML仕様に明記されていないことやソフトウェア開発のうえで必要となる事項について、実用上支障はないと考えられる範囲で取り決めたものです。SXF検定の場合、SXFのフィーチャ別に定めた基準のほか、整数値基準、実数精度基準、実装規約OCF版などがあります。
 ⇒OCF検定合格基準、規約類のページ


Q5. CC1、CC2、CC3とは何ですか。

SXF検定において、SXF仕様の属性付加機構への対応の違いを主に、建設業のみならず図面データの交換において広く使用されることを想定して設けられた区分(クラス)です。
CC1= 幾何形状(見た目)にのみ対応しているソフトで、属性のあるデータを読込んだ場合、属性は破棄されます。
CC2= CC1に加え、属性に関する機能を限定的に実装しているソフトで、属性の新規作成や編集に制限があります。(属性の確認や保持は必須です。)
CC3= CC1に加え、属性に関する機能を総合的に実装しているソフトです。


Q6. 認証ソフトの制限事項とは何ですか。

OCF検定は、建設業の特定分野に限らず広く図面のデータ交換にSXF形式やJ-LandXML形式が使われることを想定していますので、一部ですが、特定分野に特化した機能は備えなくても認められます。
一例がSXF仕様における「XY異縮尺の場合の描画」のような制限です。この例の場合、縦断図を扱うCAD以外では必要とされない機能であることを考慮したものですが、下の資料にあるように、認められるのは数項目だけです。(認証に伴う情報公開が前提です。)
 ⇒OCF検定/フィーチャ別検定基準(PDF)


Q7. 認証ソフトの一覧から消えたソフトや旧バージョンの認証は有効ではないのですか。

OCF検定の認証の有効期間は半年間で、定期的な確認(定期検診)を受けることで延長されます。定期検診に合格しなかったり、基準・規約の改定に対応できない等の理由で削除された場合、その認証は失効します。


Q8. 認証の有効期限が切れたバージョンを使い続けることの問題はありますか。

使用上の具体的な注意事項については各社にお問い合わせください。 (参考までに、認証ソフト詳細には旧バージョンの制限事項も掲載されています。)
また、電子納品等でOCF検定の認証が条件となっている場合は、最新の認証の必要性について、その発注機関等にご確認ください。


Q9. ビューアカテゴリーなのに出力もできるソフトがあるのはなぜですか。

ビューアカテゴリーには、ビューア機能以外にも、変換機能や朱書き程度の簡易な作成機能を備えたソフトが含まれます。ただし備えている範囲の作成・出力機能は検定の対象です。


Q10. OCF検定認証ソフトであれば、文字化け等の見た目の相違はないのでしょうか。

OCF検定認証ソフト間では文字化けレベルの問題はあり得ません。但し、SXF仕様対応の完全性という意味では、ごく一部ですが、特定分野に特化した機能等は対応しなくても認められていますので、使用されるソフトの認証に伴う公開情報にて確認をお願いします。(上記、Q6もご参照ください。)
 ⇒「認証ソフトの詳細内容について」(PDF)


Q11. P21とSFCの互換性は心配しなくてもいいのでしょうか。

P21形式とSFC形式ではファイル仕様が違いますので、厳密には差異が生じる可能性はあります。 例えば、SXF仕様及びSFC形式では角度を度数法で表すのに対して、P21形式ではラジアン(rad)で保存します。しかし、差異が発生するといっても、度の小数点以下11桁以下のレベルであり誤差の処理範囲です。その他、これまでの1200回を超えるOCF検定において実用上の問題は発生しておりません。


Q12. SXF仕様には複数バージョンがありますが、検定の対象は最新バージョンのみなのでしょうか。

SXF検定では、SXF仕様の最新バージョンだけでなく、過去のバージョンへの対応も求められます(読み書きとも)。 ですので旧バージョンのデータも安心して取り扱えます。
 ⇒「検定基準と対応SXFのバージョン、レベル」(PDF)


Q13. SXFのレベル2で納品しないといけないのですが、認証の区分をみてもよく分かりません。

現在のSXF仕様ではレベル1とレベル2が規定されていますが、OCF検定ではこのうち「レベル2」のみを対象としており、認証ソフトは全てレベル2対応ソフトです。
 ⇒「検定基準と対応SXFのバージョン、レベル」(PDF)


Q14. SXFVer.3.0のデータを作成しないといけないのですが、どのソフトを選べばいいのでしょうか。

認証ソフトであれば、SXFの全てのバージョンに対応していますので、SXF形式で保存する際にSXFVer.3.0を選択することで作成できます。


Q15. 購入したCADがOCF検定に合格している証明がほしいのですが。

OCFとしては、Webでの公開以外に一般の方に証明書を発行するようなことは行っていませんが、申請会社にはOCF検定の適合証が発行されていますので、必要であればその写し等について、各社にお問い合わせください。
SXF検定適合証 道路検定適合証

Q16. 今使っているCADはOCF検定に合格していませんが、電子納品するにはOCF検定合格のCADを使った方がいいのでしょうか。

OCF検定に合格していないCADでもファイル入出力機能があれば電子納品は可能です。しかし、OCF検定のような第三者の審査がされていないということは、異なるCADとの間でやりとりする際に、正しく読み込めないとか表示に違いがでるなどの問題が発生する可能性があります。お使いのCADメーカーに、ユーザーサイドからOCF検定の認証取得を働きかけることをお勧めします。


Q17. 同じソフトが何度も「認証」されるというのはどういうことでしょう。

OCF検定では、一度認証されたソフトにおいても、表記バージョンが変更されるときには新規と同様の検定が必要とされています。また同一バージョンであっても、変換機能や描画機能に変更があった場合、再度の受検が求められます。


Q18. SXF検定の属性セット対応検定は今後種類が増えるのでしょうか。

全ての属性セット(案)に対する検定を行うことは困難ですので、個別の案件ごとに重要性・必要性について検討していくことになります。


Q19. 検定って実際どんなことをしているのですか。

大別すると、パソコン画面を並べて比較・確認する描画の検定と、専用ツールを使ってファイルを精査する出力の検定に分けて行われます。CC1で1日、CC2/CC3では1日半程度の時間で実施されます。
ご希望があれば実際の検定を見学することは可能ですので、検定事務局までお問い合わせください。(会場の都合等で難しい場合はご容赦ください。)
 ⇒OCF検定事務局
検定の様子1 検定の様子2


Q20. 電子納品用の図面を作成する際の注意点はありますか。

OCF検定の認証ソフトを使うことを前提に、更に各ソフト特有の要素や機能との関係を把握しておくことも重要です。認証ソフトの詳細情報にある各種資料を参考にしてください。